「金融業界を受けてみようかな」と漠然とお考えの方もいるのではないでしょうか。

金融機関は大きく分けると、銀行、保険、証券、リース、クレジットに分けられます。

 

今回は、「証券」業について解説していきます。

 

 

そもそも、金融とは?

金融機関の役割は“資金を融通する”ことです。

 

『企業を例にいうと』

上場したい、海外進出したい、他社を買収したい、福利厚生を充実させたい、といった戦略や課題があります。

あらゆる企業の成長過程における戦略や課題に対して、ソリューションを提供します。

 

『金融機関の使命は』

・お客様のあらゆる夢や希望、あるいは課題や悩みにしっかりと寄り添い、それらを解決へと導く優れたパートナーであること

・高度なリスクテイク能力と金融仲介機能で経済・社会の未来を想像すること

と言えます。

 

“資金を融通する”金融機関は、“お金が余っている人”と“お金を必要としている人”との橋渡しの役割を担います。

この取引は「直接金融」と「間接金融」の2つに分けられます。

 

直接金融とは、“お金が余っている人”と“お金を必要としている人”の間に第三者が存在しない取引のことを指します。

お金を必要としている企業が株式や債券などを発行して、お金が余っている投資家から直接資金を調達します。このとき、投資先のリスクは、資金を出す投資家が負います。

証券会社は双方にアプローチし、資産・資金運用のコンサルティングを行います。

 

一方、間接金融とは、“お金が余っている人”と“お金を必要としている人”の間に第三者が存在する取引のことを指します。

お金を必要としている企業が、銀行からの融資で資金を調達する場合、企業は銀行を仲介して、間接的に銀行の預金者からお金を借りることになります。

もし、融資した企業が倒産しても、銀行が破たんしない限りは預金者の資金は安全に確保されます。

 

 

今回、業界研究を行う【証券】業はこのうち直接金融の役割を担います。

 

日本の現金・預金の割合は52.5%(約962兆円)であり、米国が現金・預金の割合は13.1%であり、株式・出資金の割合が最も高いという結果と比べると、両国の金融資産への考え方の違いがわかります。(2018年8月14日、日本銀行)

 

今どんなに有名で誰もが知っている大手企業でも、初めから大手企業だったわけではありません。

スタートは小さな企業で、そこから様々なチャレンジをして発展していったのです。

 

お金は経済を動かす「心臓」であり企業の発展に必要不可欠なものです。

ただその発展にはリスクが伴います。

そんな中、リスクマネー(企業の成長資金)を供給できるのは、投資先のリスクは投資家が負うという形態をとっている証券会社です。

日本がより成長するためには有価証券の調達が必要となります。

 

 

証券会社を志望している学生は“5大証券”という言葉を耳にすることがあるかと思います。

“5大証券”とは、野村証券・大和証券・みずほ証券・SMBC日興証券・三菱UFJモルガンスタンレー証券、以上5社の総合証券会社のことを表します。

その中で、野村証券・大和証券・SMBC日興証券は3大証券と呼ばれ、100年の歴史と実績を持ち、証券業界をけん引してきた企業となります。

 

みずほ証券・SMBC日興証券・三菱UFJモルガンスタンレー証券の3社は、銀証融合といって同じグループ会社である銀行と連携することで、信用力や顧客基盤、ブランド力を強化しています。

 

 

証券会社の主な業務内容は、大きくリテール部門とホールセール部門の2つに分けられます。

リテール部門では、資産運用コンサルティング(様々なお客様のニーズに対応する商品・サービス)を行います。ホールセール部門では、マーケット業務(機関投資家の運用をサポート)、投資銀行業務(企業成長サポート)を担います。

 

リテール部門の営業では、新規開拓といって、基本的には顧客ゼロからのスタートとなります。電話や飛び込み営業を行い、まずはお客様のことをよく知る必要があります。

お客様との信頼構築→資産に関するニーズ把握→情報提供・資産運用のご提案→フォロー、といったお付き合いをしていき、運用商品を買ったら終わりではなく、そこからずっとお客様との関係性が続いていく仕事です。

お客様のお金ではなく人生そのものに向き合い、お客様の潜在的ニーズを考え、寄り添うことが大切です。

 

投資信託などの運用商品は銀行などでも販売できますが、株は証券会社でしか買えません。商品数は銀行などよりも多く、相続税対策の保険商品も証券会社からご提案することもできます。

 

 

金融商品は商品が無形であるため、お客様との間で強い信頼関係がないとビジネスが始まらないことや、経済発展に貢献できることが、証券業で働く醍醐味でもあり難しさでもあります。

 

 

経済状況によっては、お客様にご提案した商品の値段が下がる場合もあります。

命の次に大切だと言われる金融資産が減ってしまうのですから、お怒りになられるお客様が多いでしょう…。

そのとき、逃げたい・お客様と連絡を取りたくないと思ってしまうかもしれませんが、そんな状況でも根気強く向き合い、フォローしていかなければならないという厳しさがあります。

一方で、やりがいも多い仕事です。

例えば、証券会社では企業の新規上場のお手伝いをすることもあります。それは新たな雇用創出につながります。

また資金供給をすることにより、日本の産業をつくりあげていくだけでなく、日本・アジア、そして世界の未来をつくっていくことができます。

 

 

いかがでしたか。

普段の生活ではあまり身近に感じることはない証券業ですが、マーケットを通じて様々な業種・出来事とつながることのできる仕事ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。