内定を獲得する際に立ちふさがる「面接」。書類選考が通過し、面接さえ突破出来れば無事に内定を得る事が可能になるわけですが、企業の人間と対面して自分をアピールする機会の面接に対して苦手意識を持つ人も多いはず。

そしてその通過も決して容易なものではありません。この記事を読んでいる就活生の中には、数々の企業で面接を経験したが未だに内定ゼロという人もいらっしゃるのはないでしょうか?

今回は“なぜ不採用になってしまうのか”という原因の究明と改善策についてお話していきます。

 

面接で不採用になる人の原因

 

 

 

 

では、どんな学生が面接で落とされてしまうのでしょうか? 面接は書類では掴めない学生の性格や能力を話し合いにて確かめる大事な工程ですが、それを実現するためには社会人として恥ずかしくないマナーと、企業を納得するに至る理論武装に意識改革が必要になります。ここから先は、面接で落とされやすい学生の特徴を列挙していきましょう。

 

身だしなみに問題がある

 

清潔感が無い

スーツがしわだらけ

寝ぐせの酷い頭髪

髭の処理がされていない(男性、たまに女性でも産毛が濃い人いる)

小物・装飾品の類が派手もしくは汚い

 

就活の過程で“メラビアンの法則”を聞いた事がある人も多いかと思いますが、それくらい「見た目による第一印象」は印象操作において最も重要な要素なのです。

性格や能力に遜色の無い人物が二人いると仮定して、清潔感があるタイプと不潔なタイプに分けた場合、同じ面接内容でも前者の方が印象良く捉えられますよね。

ですが一方で、清潔感がある身だしなみでも強めの香水を付けたりや体臭ケアを怠っていると、相手に悪い印象を与えてしまいます。

 

履歴書の不備

 

履歴書の写真が剥がれている

シャーペンで履歴書を記入

字が小さい汚い読み取りずらい

空欄が目立つ

志望動機がまとまっていない

必要書類が揃っていない

履歴書が破れている、汚れている

 

文字を書く際の基本マナーですが誤字脱字や誤った文言に慣用句・形容詞の使用はNG。そして当然ですが、入社先の企業名や担当者の名前を間違えたりするのも大変失礼なので必ず覚えておきましょう。履歴書そのものも紙の状態が悪かったり、文字がブレブレで記入枠からはみ出したりすると非常に読みづらく、相手の読む気持ちを削いでしまいます。

 

自己分析が出来ていない

 

“自己分析”は就活を行っていく上でマストの存在ですが、自分を客観視する事に慣れていない人にはなかなかハードルの高い作業ですよね。「自分は何が得意で、どんな将来を望んでいるのか」などのポイントを無駄なく抜き出せないと、企業を納得させるためのロジックを組む事は出来ません。

そして“求められる人物像”は業種・企業によって大きく異なります。

お目当ての企業はどんな人材を欲していて、自分の強みはその企業で通用するのかという判断材料が揃っていないと、いつまで経っても自身の適性に合う企業を見つけ出せないでしょう。

また、そんな大事な事も掴めていないのに闇雲に応募しても不採用のメールが積み重なるだけ。準備不足&数撃てば当たるという姿勢で上手くいくほど就活は甘くありません。

 

企業研究が弱い 

 

前述の解説と若干被ってしまいますが、自己分析が行えない人は企業研究も充分に行えていない事もよくあります。

給与や休日に待遇など目先の情報しか理解していない。“働く事”の本質を掴めていない。

極端な例を挙げると、Aさんは座っていることも退屈に思うほど体を動かすのが好きなのに、事務職をエントリーしました。

Aさんの適性を感じますか? 事務って座り作業じゃ…? ジムのほうが合うのでは?

Aさんは自己分析を含め、業種について把握が出来ていません。

企業に対する研究精度が低いと言うまでも無く情報濃度は薄くなり、面接官に企業の魅力を問われても満足のいく回答を出せなかったりします。

 

自己主張が乏しい・消極的な性格

 

“消極的”と聞くと「主張が苦手で控えめな性格」「人の輪に入る事に抵抗がある」といった暗めの印象を持たれがち。

こういったタイプは厳しい言い方をすると、他の就活生の姿に埋没して記憶に残りません。

そうなれば企業にとって有用な人材かの判断がつかないために不採用に直結する可能性も大いに考えられるでしょう。

 

語彙力の欠如

 

例えば「あれ」「これ」などの抽象的な表現に、「どーん」「ばーん」「がさがさ」のような擬音語。

親しい人との会話で使用する分には問題無いですが“言葉は習慣”であり、普段から使用していると面接の場でも無意識にこれらの拙い言葉が出てくる可能性があります。

「語彙力が低い」というのは単純に“モノを知らない”程度で済むわけではなく、その場に適さない表現を使ってしまったり、言いたい事を上手く言語化出来なかったりという可能性も現れてきます。

 

相手を褒めたつもりで発言しても、それが相手に皮肉・侮蔑のニュアンスで伝わってしまい、関係が拗れてしまったなんて経験ありませんか?

先ほども触れたようにプライベートの時間なら失態を取り戻す事は出来るでしょうが、就活あるいはビジネスシーンで“誤った言葉選び”をしてしまうと、取り返しがつかなくなります。


 

対策と改善

 

 

 

 

ここから先は面接で不採用になる可能性を下げるための対策・改善方法について解説を挟んでいきます。

 

頭髪から服装、靴までの身だしなみ

 

まず基礎中の基礎である“身だしなみ”ですが、男女共に清潔感のある爽やかな姿を演出する必要があります。

男性は目元(額が見えるくらい)・耳が見えるくらいに頭髪をカット。後ろ髪も襟にかからない程度に整え、もみあげも刈り上げ…とまではいかなくても短めに仕上げておきましょう。

女性の場合は前髪は男性と同じく目元がハッキリするくらいの長さに。サイドヘアーはバッサリ切る必要はありませんが、あまりにも長いと印象は良くないので後ろにトップと共に後ろに纏めるようにしましょう。イメージとしてはポニーテールですかね。

 

装飾品に関してですが、就活の際は言うまでも無くピアスや指輪などの着用は厳禁。オシャレ心を捨てたくない気持ちは理解出来ますが、面接でそんな姿を見る人事担当者からしたら「この子から真面目さや神妙さを感じ取れない」と不安感が募っていくだけです。

 

そして服装も男女共にあるいは紺色のリクルートスーツで上下をかためましょう。服のサイズに関しては“大きすぎず小さすぎず”な丁度いいものを用意しましょう。これは人のアドバイスを参考にするよりも実際にお店へ行き、目ぼしいスーツの試着を繰り返した方が確実といえます。

それだけでなくネクタイも注目される対象です。これは色・柄で選択肢は変わっていきますが無難なものを選ぶなら色は赤・紺・水色。これらの色にも“情熱的”や“冷静”などの意味が込められているので、自身の性格と照らし合わせて選ぶのも面白いかと思います。逆に金色やピンクなど派手さを感じられるものはNGです。

柄についてはチェックやレジメンタルのものがベターなので、キャラものなどじゃない限り特に言及する事はありません。

 

靴選びも言うまでも無く大事。「オシャレは足元から」とも言いますが“靴をどう扱っているか”も就活ではチェックの対象に挙がります。要するに“素材”と“汚れ・ダメージ”に“種類”が見られるでしょう。

靴は内羽根でストレートチップの革靴が基本です。その素材は“なるべく”本革のものを選んでおいておきましょう。人工革に比べて少しばかり値は張りますが、光沢度に違いが出るだけでなく手入れのし甲斐も変わるので、1足2足はストックしておいて損はありません。ちなみに色は黒を選択しましょう。茶系も見かけますが茶色はビジネスシーンでは“不景気の色”とされているので、就活での使用は避けてくださいね。

 

そして意外に気にしない人も多い“鞄”ですが、これの色は服装とマッチするように黒・紺のものを用意しましょう。サイズに関してはA4ファイルが問題無く入る大きさ。そして椅子に座る際は隣に立てかけておくわけですが、その時に倒れないタイプを選択しましょう。

 

重要なのは“自己分析の徹底化”と“企業マッチ度”

 

正直な話、面接で落ち続けている人の最大の特徴は“自分の性格・能力に合ってない企業を選んでいる”事が考えられます。実際、就活という自身の将来を決定づける行事で周囲の状況と自分を比べて焦ってしまい、よく調べもせず手あたり次第にエントリーを掛けてしまう人は数多く散見します。その全てが面接を突破していないとまでは言いませんが、逆に成功している人はすべからく“自分を知ると同時に相手を知る”そして“自分の強みを明確化してアピールに繋げる”という無駄のない努力を重ねています。

 

そう、上手くいかないのは簡単に言ってしまえば自分を客観視して十分な判断材料を確保出来ていないから。

だからこそ本番当日で相手に志望動機や自己PRを尋ねられた時にしどろもどろになってしまうんですね。

こうならないためにも、楽をせずしっかり時間をかけて隅々にわたる自己分析の掘り起こし、そして入念かつ執拗な業界・企業研究が重要なのです。

 

これが完了すれば、自ずと「志望する企業が“本当に魅力的か?」「この会社の扱う事業に自分の能力(強み)は発揮出来るか」の判断がしやすくなります。もちろんそれは自信になるだけでなく面接で話せるアピールポイントの増加にも繋がるでしょう。

 

面接の見方を変えつつ、数をこなして弱点を補う

 

そしてこれもお伝えしておきますが、企業が膨大な就活生を取捨選択する際に重要視する点は“コミュニケーション能力”です。これは大手含む多くの企業が毎年気にしている事なので、これの有無が勝負を分けるといっても差し支えないでしょう。

もちろん面接を突破出来ない就活生の中には口下手で話す事に苦手意識を持つタイプもいらっしゃる事でしょう。

あえて酷な事を言いますが、それは度重なるトークの練習でしか解決の仕様がありません。

キャリアセンターや教授、家族や友人を相手にして“会話する事”に慣れましょう。

何度も発声練習や自分なりの受け答えの仕方、そして明るい表情の作り方を学び、それを習慣付け出来たら本命企業に挑む前に志望度の高くない企業で本番の空気にも慣れる。この積み重ねでウィークポイントをカバーしましょう。

 

それに“面接”は何もアナタを裁く時間ではありません。ただ「こちらの企業に入りたい! 理由は〇〇~で自分の自慢点は〇〇! この強みは御社の〇〇という事業に活かしやすいと考えております!」と話し合い、相手に「問題無さそうだし一緒に働きたい」と思わせるだけなのです。

強い苦手意識を抱く人はどうしても勝手に自分の中でハードルを高めがち。まずは肩の力を抜いて「ただ企業の人と話すだけ」という気持ちに切り替えてみましょう。そうすれば幾分か穏やかな姿勢で選考に挑みやすくなるはずです。

 

まとめ

 

 

 

 

いかがでしたか? 企業は何も気まぐれで面接の合否を決めているわけではありません。

“人を見るプロ”として皆に平等に接して、話し合いの中で就活生本人が気づいていない“粗”を掴んで、それを採用のジャッジに使っているのです。

本稿を読んで、自分にとっての課題や解決の糸口が発見できたのなら幸いです。確かに面接に落ち続けるのは精神的にもツラいですが、だからといって準備や対策を中途半端にしてしまったら、後々で後悔するのは自分自身です。

 

時間が少なくなってきている事や周囲の内定獲得で焦る気持ちは分かりますが、まずは自分に足りていなかった箇所や、どんな些細な事でも誇れる点を洗い出し、それを軸に企業選びを継続していきましょう。

自分にマッチしている場所ならば、理にかなうアピールも容易になるはずです。