見た目を整えるのは就活の基礎! 正しい服装で選考に挑もう

 

 

学生の頃とは違い、就活生になると服装(身だしなみ)を気にしていく事が求められます。志望する企業の印象に残るために、時に派手めな服装や頭髪でインパクトのあるキャラクター性を演出したり、オシャレ意識が抜けておらず、ロン毛のままだったり装飾品を着用して各説明会や面接選考に臨む人も中には存在します。学生時代のエピソードや各人のスペックはもちろん大事ですが、初対面の人に“良い印象”を与えるには、就活の風景に相応しい姿に整えましょう。

 

 

 

 

 

 

人の第一印象は視覚情報が主になる

 

 

 

皆さんは『メラビアンの法則』というものを聞いた事があるでしょうか? アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念であり、簡単に言うと“聞き手が話し手に抱く影響力を数値化して計る”ものを指します。『3Vの法則』とも呼ばれ、一見何のことを言っているのか分からないかと思いますが、この法則は“視覚情報”“言語情報”“聴覚情報”の3つに分割され、この異なるタイプによって対面する相手が話し手のどこを意識して、どの要素に印象が残ったかが窺い知れます。

 

特に上記3つの要素では視覚情報が割合的に大きく、大してよく知らない相手の事に初めて抱く印象は各々違いはありますが、頭からつま先までの“身だしなみ”こそが第一印象を決定づける大きな判断材料になり得るのです。初対面の人と出会った時、相手の性格や趣味嗜好など基本的な情報を理解していない段階だと、大概の人は相手の服装や表情、頭髪といった各部位でどういう人物なのかをざっくばらんに考えます。その後、相手の話し方や内容に場の雰囲気で良好な関係を築けるかもしれませんが、最初の段階で躓いてしまうとネガティブな印象を覆す事が難しくなる場合もよくあります。プライベートな時間では些細な問題として捉えられますが、特に“相手(企業側)に選ばれる”タイミングだと馬鹿に出来ません。それ故に好印象を植え付ける事を狙い、毎年数多くの就活生が清潔感を主張した見た目で勝負に臨むわけです。

 

もちろん身だしなみとは見た目だけを指すわけではありません。服装や髪色髪型以外でも話し手の身振り手振りや表情の明るさ、そして向けている目線すらも含まれます。“優れた就活生”を演出するため、これらも漏れの無いよう行う必要がありますが、あまりにも着ているスーツが皺だらけで髪もボサボサだったりすると、まず対面した相手は良い気持ちはしないはずです。逆に“社会人として恥ずかしくない格好や仕草”が出来るだけでも、視覚情報による好印象は望みやすくなるはずです。

 

人事が考える身だしなみの重要性

 

 

 

 

近年では就活の流れも多様化の一途を辿り、業界によっては堅苦しいスーツ姿でなく“私服で選考OK”といった柔軟な視点を持つ企業も複数現れるようになりました。ですがそれはあくまで一握りの存在であり、大手中小問わず未だに多くの日系企業では、就活生の服装や話し方などに変化が無い状態です。「いい加減就活の格好にもオシャレを取り入れてもいいのでは?」という学生の声も中には聞かれますが、企業目線で言うと社会人としての素養を見極めるための就活では“個人の特色”も肝心ですが、彼らがビジネスシーンで相応しいか否かを、各人の身だしなみの在り方で判断したいのです。先ほども話したように身だしなみは何も服装だけを言っているわけではありません。たとえ短く切った頭髪に皺が皆無なリクルートスーツで選考に臨んだとしても、企業の人間と話している時でも緊張が高まり“手遊び”をしてしまったり、面接を請け負う人事担当者の目を見ずに視線が泳いでしまったりでは意味がありません。視覚情報の観点で言えば身だしなみは要するに“非言語的コミュニケーション”であり“ビジネスマナーの一環”です。トークの内容ではなく自身の見た目や生き生きとした表情などで、語った内容の信憑性を訴えたり志望度の更なるアピールに繋げる事が可能となります。

 

ただ毎年、身だしなみで失敗する学生というのは一定数現れるものであり、部活動やボランティアなどの興味深い体験談や、目を見張るほどのスペックを持ち合わせていたとしても、椅子に座った時の姿勢が悪かったり、言葉遣い(敬語)が拙かったりすれば評価に大きく影響を及ぼします。というのも採用担当者の多くはそれほどまで身だしなみに注目しており、書類に素晴らしい経歴や志望動機が書かれていたとしても、面接の場でマナーを欠かさず徹底出来ているかを見たがっています。身だしなみとはつまるところ“礼儀”なんだと就活生は認識しましょう。

 

そして身だしなみで欠かせないのが清潔感ですが、こちらは服装よりも髪型で判断される事が殆どです。男性なら目元がハッキリし、耳やおでこが確認出来るくらいの長さ。女性ですと同じように耳や目元が見える長さに整えて、長い後ろ髪はちゃんと髪色に近いヘアゴムなどで留めておく事が求められます。ごく稀に「いやいや、目が相手に見えていれば問題無くない?」と考える人もおりますが、企業の看板を背負って利益をもたらしてくれる人材を探している人事担当者からしたら不信感しか残らないので“よっぽどの理由”が無い以上は、他の就活生のようにさっぱり頭髪を整えましょうね。

 

男性就活生の正しい服装

 

 

 

 

それではここから先は男性就活生の理想的な服装について紹介を挟んでいきます。繰り返しになってしまいますが、就活とりわけ面接選考では企業は学生の服装を注意深く観察します。好印象を与えるには全体的な清潔感が欠かせません。服装の選択に迷っている人がいましたら、是非下記の項目を参考にしてみてくださいね。

 

頭部

最初のメラビアンの法則で聞き手に与える視覚情報の重要さは理解出来たかと思いますが、服装も大事ですが何よりインパクトに残るのが頭髪や表情です。髪の長さですが“長すぎず短すぎず”の丁度良い感じにカットしましょう。具体的に言うと、目元や眉毛が隠れるほどの重めなボリュームはNG。どんなに働く事への自信に満ちていたとしても、相手からしたら「キミやる気無いんじゃないの?」と思われるくらい暗めの印象を植え付ける危険性も大いにあり得ます。前髪は眉毛が見えるくらいに切るかカットした上で横に流すようにしましょう。

次に髪色ですが言わずもがな黒髪統一です。オシャレ意識で薄く茶髪にする人もいらっしゃいますが、髪色に寛容な姿勢を持つ人事担当者なら問題無いですが、大抵が厳しめな評価を下すと思われます。遺伝が原因で生まれつき明るめの髪色の場合は、必ず提出書類の備考欄にその旨を説明し、黒染めという手段を取ると良いでしょう。

そして男性特有の悩みですが、髭の剃り残しも割と注意を受ける対象です。「昨日の晩に剃ったから大丈夫」と軽く考えず、選考を控えた当日の朝もしっかりケアしましょうね。

 

服装

会社説明会やインターンなどの就活イベントや本選考などで就活生が着る事になるリクルートスーツ。こちらも自分の体格にマッチしたサイズを選ばないとチグハグ感が出てしまいます。丁度良いサイズに迷った場合は素直にお店の店員と相談した上で用意した方が確実です。2ボタンの黒色のリクルートスーツが理想的。

ベルトという見えない箇所にも気を払いましょう。基本的に“ベルトの色は靴の色に揃える”のがベターとされています。就活生の場合は大概が黒いリクルートスーツが主となりますので、茶色など種類は様々ですが、無難に黒のベルトを用意してください。素材は合皮・本革と分かれますが艶の少ないレザータイプを選択するように。

ネクタイ選びですが、色だけでなく柄も肝心な要素です。人気の色は赤・紺・グレーですがそれぞれが“情熱的”“冷静”などの意味を持つ事で知られています。自分の性格とネクタイの色をマッチさせるのも工夫のポイントですね。また柄ですがオススメなのはレジメンタルデザインの柄です。シルバーの柄にシックなデザインなら、フォーマルな雰囲気でも問題無いでしょう。

“出来る社会人”を演出するためにリクルートスーツのデザインを気にするのも大事ですが、洗いやすさや着用のしやすさといったスーツの機能面も気にしてみましょうね。

 

「オシャレは足元から」と言われますが、たとえ就活でも靴は印象を良くするために必要なアイテムとなります。特に企業側は業務を任せる事になる人材を選んでいく事になるわけで、手入れもされていない汚れた靴を履いた学生には不安感を抱く場合も往々にしてよくあります。革靴は汚れが目立つ分、手入れのしやすさも特徴的ですので購入の際は、値段も込みでよく考えましょう。就活生が履く革靴は基本は内羽根のストレートチップです。そして必ず紐付きのタイプを選び、素材も合皮でなく動物性由来の本革を用意するように。また色ですがこちらも黒色が基本。茶色の革靴を考えている人は、“茶色は不景気の色”と捉える企業も多いので無難に黒色を選択してくださいね。

また革靴は水に弱く滑りやすい特徴を持っているので、ビジネスシューズでは靴底がゴムのものを用意すると良いでしょう。さすがに靴底まで相手も気にする事は無いので、雨天の移動で滑らないようにゴム底の靴を1足買っておくと安心出来ます。

 

持ち運ぶ物も増えていく就活では鞄の選択も肝心。大きさの指標ですがA4サイズの書類を問題無く収納出来る鞄が理想的です。また面接では椅子に座る際に鞄を傍に立てかけておきますが、置いても倒れづらいような箱型のタイプが良いでしょう。鞄の値段ですが“安過ぎず高すぎず”な手頃で買えるもので構いません。メーカーや機能性によってピンキリではありますが、相場で言うと約5000円程度の鞄が一般的とされています。販売している鞄にも色の違いがありますが、就活では黒色のものを選んでください。逆に茶色などは「就活に適していない」と捉えられる可能性もありますので覚えておきましょう。

素材に関してですが、ポリエステルやナイロン製の鞄なら消耗の激しい就活でも耐久性・摩耗性に優れているのでオススメです。また汚れの落としやすさもメリットに含まれ、黒色の鞄なわけですから傷や埃などで見栄えが悪くなっても、上記の素材なら手入れもしやすいです。

デザイン的にもシンプルなものが一番ですが、ストライプ柄が入ったり派手な装飾の付いた鞄も多くあります。プライベートで使うなら問題ありませんが、フォーマルな姿勢を求められる就活の風景では適しませんので注意しましょう。

 

 

まとめ

 

 

 

 

身だしなみは外見の特徴だけでなく、ビジネスマナーへの意識も含まれています。就活のTPOに合った服装や落ち着いた挨拶・仕草を徹底化させていれば、面接開始時点で人事担当者からの信頼を勝ち取る事も大いに期待出来ますよ。そのためには体格に合ったリクルートスーツや鞄といった諸々の準備が必要となりますが、好印象を与えるためにもこれら“就活アイテム”にも十分に気を配りましょう。